Legend Pam 168フォトレビュー


 アクセスバスター@亜洲モバイル人柱隊さんにお願いして中国Legend社製のPalmOS搭載機Pam168を入手いたしました。(ありがとうございました!)

 以下写真を中心に簡単に紹介いたします。(写真をクリックすると大きなサイズで表示されます)
 
箱を上から取りました。Legendって漢字で書くと読めませんね。(その後中国人の方に聞いたところ日本でいう「連想」という会社名だそうです。意味も日本語の連想と同じだそうです)
説明がすべて中国語で書かれており、当然ですが、中国製だということが実感できます。
SDカードが使えること、画像がきれいなこと、音楽が聞けることを宣伝文句にしているようですね。
箱の裏側です。一部書かれていないこともありますが、主な仕様は以下の通りです。
・PalmOS4.1搭載(中国語及び手書き入力サポート)
・DragonBall SZ(66MHz)
・16MB RAM, 8MB ROM
・3.5インチTFT液晶 65536色 320x240。バーチャルGraffitiサポート
・バッテリー:内蔵810mAh
・SD/マルチメディアカードスロット
・USB端子、Mini USB端子
・IrDA
・サイズ:120mmx754mmx12.5mm 125g
・ジョグダイヤル
・イヤーフォンジャック/Holdスイッチ
箱の側面です。Palm OSのランチャー、手書き文字認識、バックアップツール、MP3オーディプレイヤー、写真表示ソフトのスクリーンが印刷されています。

Legendは中国では非常に高価なマシンとなるため、音楽再生、写真表示と言ったマルチメディア系の機能を前面に押し出しているようです。

箱の中身です。本体以外はやたらとケーブルが多いことが分かります。
入っている付属品一式です。CDが8cmサイズの小さいものですね。
あとはイヤーフォン、コネクタのふた、マニュアル、保証書などです。
入っているケーブルです。左にあるのがmini USBのケーブルです。中央下にあるのがUSBとPalm168のメインコネクタをつなぐケーブルで、途中にACアダプタをつなぐ部分があります。上はイヤーフォン、右端はACアダプタです。クレードルは無くて、ケーブルのみです。

 このようにUSBケーブルが2本入っていることになります。「専用コネクタでもmini USBでも接続できるとは親切だなぁ」と思ったのですが、実は違ったのでした。

マニュアルです。当然中国語です。
本体を前面から撮りました。Nシリーズのクリエに雰囲気が似ていますが、本体は全てプラスチックです。本体前面右下にあるのが電源ボタンです。反対側にはボイスメモ用のマイクがあります。
背面です。特に変わった点はありません。
TungstenTと並べてみました。高さ、幅はほぼ同じです。写っていませんが、クリエTシリーズともほぼ同じです。
左からTungstenT , Pam 168, クリエT600です。クリエよりは厚く、TungstenTよりは薄いことが分かります。
筐体がプラスチックで軽い(120g)こともあって、持った感じはSシリーズのクリエによく似ています。クリエS500Cが正当に進化したらこんな感じかなぁと思いました。
重ねてみました。
下の部分です。中央にメインのコネクタがあり、右にmini USBがあります。
本体の左側です。上からイヤーフォンジャック、ジョグダイヤル(HandEraやtreoと同様の跳ね上げ式のものです)、Holdスイッチです。Holdスイッチはクリエと同様音楽を再生中に画面を消すものです。

 ジョグダイヤルは上下ボタンとして動作するか、Previous/Next Fieldとして動作するかを設定で変えられます。HandEra330と同じですね。

電源を入れた画面です。英語と中国語の両方で説明が表示されています。
デジタイザの調整が済むと言語の選択画面になります。はじめは中国語が選択されています.
Englishを選択するとこうなります。

この選択は後でPreferenceから変更することができます。

Englishモードでの画面です。フォントがQVGA用のもののため違和感がありますが、ごく普通の英語版Palmです。
中国語モードだとこうなります。
Preferenceの中にChineseという項目があります。J-OSと同様AddOn形式で中国語を利用可能にするSoftwareのようで、Palm Source純正の中国語OSではないようです。

 上にあるEnable Chinese OSが英語モードと中国語モードの切り替え、下にあるLocalzie User Interfaceがメニュー、画面なども中国語にするかどうかを選択するものです。(J-OSと似ていますね)

中国語モードでのランチャー画面です。
英語モードでのランチャー画面です。
ROMに追加されているアプリケーションは「Backup」「Demo」「Mobile SMS」「MP3」「PowerWord」「Recorder」「USB mount」です。
 Backupは本体のデータをSD/MMCカードにバックアップを撮るものでPiBackupのようです。DemoはPam168のデモを行うソフトです。Mobile SMSはSMS(ショートメッセージ)形式のメールソフトです。
 
 MP3はMP3音楽の再生ソフト、PowerWordは英語・中国語辞書、Recorderはボイスメモ、USB mountはPam 168をUSB経由でPCの外部記憶装置として使うソフトです。
MP3の画面です。Graffitiエリアが隠れています。
なお、バーチャルGrafffitiはクリエと同様対応アプリでのみ利用できるようになっています。ROMに入っているソフトではPIMをはじめとしてほとんどGraffitiエリアを隠すことができません。
 MP3とDemoでのみGraffitiエリアが表示されないようになっています。

 なお、MP3の再生中はSDカードは音楽再生専用になり、他のアプリからは認識されなくなります。

ジョグによる操作を変更する画面です。どこかでみたような画面ですね。
USB mountの画面です。これでPam 168をPCに接続してMP3の転送などを行います。
  なお、USB mountは本体にあるmini USBでしか使えません。中央にあるコネクタはHotSync専用であり、2つのコネクタはそれぞれの用途専用になっています。つまり、HotSyncとPCへのドライブとしての接続をする場合は2本ケーブルを接続する必要があるわけです。

 面白いことにPam 168にはMP3,ボイスメモ専用のFlash ROMが7Mバイト分あります。PCからみるとこのFlashROMとSDカードの2つのドライブに見えます。

 ただ、Flash ROMは通常のボリュームとは異なるようで、McFile等のソフトからは認識できませんでした。

辞書ソフトPowerWordです。独特のユーザインタフェースです。
中国語の手書き入力が可能です。Graffitiでアルファベットを入力し、変換することも可能なようですが、よく分かりませんでした.
バーチャルGraffitiはこんな感じです。変換キーが中国語しています。意味や操作は良くわかりませんでした。

 ということで中国語に関する部分は良く分かりませんが、英語モードにしてしまえばごく普通の英語版Palmとして使えることがわかり、ほっとしました。

 カラー版HandEraとでも言うべき、カラーでバーチャルGraffitiを備えているという点では非常にユニークですが、現時点では対応するソフトが皆無なため、この機能が活用できるかどうかはまだわからないところです。

 本体はプラスチックで高級という感じではありませんが、非常に薄く、軽いため、m505やクリエS500シリーズといった標準的なPalmの後継機という感じで非常に好感が持てます。

 現時点ではJ-OSシリーズでは日本語化はできませんが、いずれ挑戦してみたいと思っています。(追記:その後日本語環境も準備できました。需要がほとんどないと思われるため一般公開はしていません。必要な方はメールでお問い合わせください。)