Palm Portable Keyboardレビュー


 PalmIIIcに引き続き、T.MochizukiさんにPalmV用のPalm Portable Keyboardを送っていただきました。重ねて、ありがとうございます。ということで、簡単なレビューです。

# ここのところ絵付きのレビューが多いな、と思ったあなたは鋭い。:)
# 片山哲也さんからPowerShot350を譲っていただいたのが原因だったりします。ありがとうございました。
 

まずは組み立てたところです。この絵は良く出てきますね。とにかくキータッチが良いのが予想外です。私が使っているDynaBook3010よりははるかに良いですね。あとキーピッチも完全に標準的ですね。(測っていませんが)

唯一の欠点といわれているのが、真中から折れてしまうこと。ひざの上では打てないといわれていますが、置いた指で適当な力をかけていれば折れないのでひざの上でも十分に打てると思いました。

これがPalmVとの結合部です。少し弱弱しく見えますが、十分にしっかりくっつきます。

しまう順に絵を撮ってみました。まず、黒いついたてがまわります。

次に全体が曲がって、キーボードと平行になります。

あとは少しづつおしこんでいき、

完全に本体に収容されました。

これは収容されたところを後ろから取った絵です。

これはコネクタ部がどうなっているかを比較するための絵です。まずはタイプ時の状態です。

これはキーボードを開いた直後の状態です。薄いフィルム上のものがあることがわかります。これがケーブルなんでしょうね。これを左側に見える赤い部分を持ってスライドさせると上の状態になります。

これは開いた直後の状態です。

金具が見えます。ここにつめをひっかける形でしっかりととまります。

これは反対側です。

カバーです。Palm Portable Keyboardとかかれているのですが、反射しちゃって見えないですね。すいません。

しめた時の状態です。きれいに平面になっています。

付属のソフトケースに置いたところです。ちょっとぶくぶくしますが、キーボードとPalmVの両方を入れることもできます。

これはキーボードのすべり止めですね。

 

次にドライバーですが、これは機能的にはごく平均的です。主な機能としては

 標準4PIMの呼び出し、画面上のOK,Done,Cancel、Detalなどのボタンを押すことができる(キーボードに刻印があるのでわかりやすいです)
 shift+cursorによる文字列の選択(日本語を選択するときは2回押す必要があります。)
 scroll,フィールド間の移動
 fn+数字キーに任意のアプリケーション起動を割り当て可能
 オートリピートの開始までの時間、リピートの速度を設定可能
 キークリック音のON/OFF

等です。すばらしいのはドライバーが自動的に動作することです。ドライバーソフトをHotSyncでインストールしてやれば、一切操作しなくてもキーボードが利用可能になります。また、キーボードから離すと自動的にドライバーがOFFになり、HotSyncが可能になります。つまりドライバーのことをほとんど意識しないで使うことができます。これが電源のON/OFFが必要なGoTypeよりもすぐれているといえるでしょう。ただし、凝ったことをしているだけに他のソフトとのコンフリクトの可能性は高いかもしれません。これがもう少し使ってみないとわからないでしょう。

 また、キーボードがつながった状態でPalmVがスリープしていても、何かキーを押せば自動的に電源が入ります。これもすごく便利です。

 一方、PiloKey2のように画面上の任意のボタンを押すことや、メニューをキーボードから実行することはできません。また当然ながらDAの起動などもできません。

 次に日本語環境での利用ですが、J-OS利用時にはほとんど問題がないレベルで利用ができます。
 日本語入力ウィンドウの呼び出しはcommandを押した後にKを押しても大丈夫ですし、command+spaceでも呼び出せます。びっくりしたのは、この機能は初めから日本語環境用に用意されているということです。マニュアルにもちゃんと記述があります。これは感動的でした。ドライバー開発者のみなさん、ありがとうございました!

 また、Cancelボタン、OKボタンを押すことができますので、日本語入力ウィンドウを消すことも問題なくできます。カナ入力等はデリミタを入力すれば行えます、再変換は普通にスペース、リターンなどの入力で行えます。

 前述しましたが、多少問題なのがshift+left/rightキーによる文字列の選択です。日本語を選択する際は一文字につき2回押してやらないといけません。

 J-OS環境下では完全に実用的に使えるといって良いでしょう。

次は純正日本語OSですが、ちょっと環境がなくてためせていません。すいません。

 しかし、日本語・英語モード、カタカナ・ひらがなモードの切り替えなどはできないとおもいます。また、30Jの場合は漢字の再変換ウィンドウが出てしまうとキーボードからの操作はできなくなってしまうと思われます。また、キーボード利用前には赤外線受信をきっておく必要もあるでしょう。

 また、これまでの経験から、shift+left/rightキーによる文字列の選択もうまくできない可能性が高いです。

ということで、日本語OS上ではかなり使い勝手が悪い可能性が高いのではないかと思います。

とはいえ、とにかく使っていてこれだけ楽しいキーボードというのは初めてです。さらに実用性も高いという点で非常に良くできたキーボードです。J-OSユーザーには必須でしょう。日本語OSの場合はちょっと悩ましいところです。日本語ドライバーの登場が待ち遠しいですね。