「PowerFONT 1.0」

(c)2002 Simple-Palm By Hacker Dude-san
 

■1.PowerFONTとは

 「PowerFONT」は日本語版Palmにおいて任意のフォントを利用することを可能とするソフトウェアです。

 バージョン0.2からはひらがな及びカタカナのみを任意のものに変更する機能が追加されました。また、ROMからそれらのフォントを抽出するFontGrabberとフォント編集ソフトFontEditorも追加されました。ただし、これらの機能はフォント作成者のために準備されたものであり、エンドユーザーが快適に利用する品質にはなっていませんのでご注意ください。

 PowerFONTはPalmOS3.1以降を搭載する日本語版パーム及び互換機で動作します。HandEraおよびPalmOS英語版搭載機では動作しません。 PowerFONTは1,800円、もしくは$15のシェアウェアです。本パッケージには30日間ご利用いただける試用版が含まれています。

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起動画面です。利用可能な4つのフォントとサンプルが表示されています。 利用するフォントをリストから選択します。 それぞれに新たなフォントを割り当てました。
J-OS用のフォントをコンバートして利用することができます。 コンバートには時間がかかります。途中経過が表示されますので、お待ちください。 フォント変更後の表示画面例です。

表示画面例2 表示画面例3(へた字フォント)

 

■2.使い方


 本パッケージに含まれるpowerfont.prc及びフォントをインストールしてください。フォントはPowerFONT形式及びJ-OS用のフォントが利用可能です。J-OS用のフォントはインストール後のコンバートが必要です。

 コンバートはメニューのConvert J-OS Fontから行ってください。

(注意)
 ・変更が可能なのは日本語部分のみです。1Byteアルファベット部分は変更できません。
 ・Resetがかかった場合は再度本プログラムを起動してフォントを選択しなおす必要があります。J-OS用フォントのコンバートをやり直す必要はありません。
 ・ラージフォント用日本語フォントの中には横幅が異なるものがあります。それを使った場合、「従来と表示内容が異なる」、「表示が画面からはみ出す」などの症状が発生する可能性があります。
 ・本バージョンでは未実装の機能及び既知のバグが多数存在します。
  (既知のバグ)
   ・ひとつのフォントを15回以上連続して選択するとクラッシュします。
   ・いったん選択すると、リセットをかけない限りフォントファイルが削除できない可能性があります。
  (未実装の機能・問題)
   ・J-OS用フォント、PowerFONT形式のフォントを削除する機能
   ・リセット後、自動的にフォントを変更する機能
   ・PowerFONTを起動したときにポップアップリストが正しいフォント名を表示しない
   ・長いフォント名がリスト、画面からはみ出す。
   ・J-OS用フォントのコンバートに長い時間がかかる。

■3.フォント編集について  

 フォント編集機能について説明します。これらの機能はマニュアルも不十分ですし、機能的にもまだ未完成の部分が多いです。ぜひ、コメント、要望をお聞かせください。

 これらの機能により、ひらがなのみ、カタカナのみを含んだフォントセットを作成することができます。そして、PowerFONTによりそれらのフォントセットを既存のフォントに加えて指定することが可能になります。

 作業の流れは以下のようになります。

(1)フォントデータの抽出

 まず、フォントセットの雛型としてROMからフォントデータを抽出します。これにはFontEditorを利用します。
FontEditorを起動しGrabボタンを押すと、以下のような画面になりますので、データベース名を指定して、4つのボタンのうちいずれかを押します。押したボタンに該当するフォントが抽出されます。

 

(2)フォントの編集

 フォントの編集にはFontEditorを利用します。起動するとFontGrabberで抽出したフォントの一覧が表示されます。(PowerFONT形式のものはここには表示されませんし、編集もできません。)

 

 選択して、Openボタンを押すと編集画面になります。左側には標準解像度のフォントが、右側には高解像度のフォントが表示されていますので、両者を編集してください。利用する環境を制限すれば、標準解像度のみ、高解像度のみを編集することも可能です。



 ここで以下のボタンを利用してフォントを編集してください。なお、ROMから抽出したフォントには著作権が存在しますので、あくまでも新しいフォントを作成する際の参考にするだけにしてください。

 ボタンの役割は以下のとおりです。

 << < > >>:異なる文字に移動します。<,>は一文字単位で、<<,>>は10文字単位で移動します。
 ^ v < > :選択されている文字全体を上下左右に1ドット動かします。
 Undo:最後に起こった操作を取り消します。
 Revert:この文字に対する編集を全て取り消します。
 3つの編集ツールは左から:反転、塗りつぶし、消去となります。反転ツールはペンをおいた場所が空白なら塗りつぶしとして、塗りつぶされていれば消去ツールとして働きます。




 編集中の画面です。



 標準解像度マシンでの編集画面です。高解像度フォントはROMにありませんので、標準解像度のフォントをたて横2倍にしたものが抽出されます。高解像度フォントを実際に組み込むことはできませんが、編集は可能です。rr

(3)フォントの組み込み

 フォントの編集が終わったらPowerFONTを起動し、画面右下にあるAddボタンを押します。

ここで、データベースの名前を入力し、フォントを組み込む対象フォントをStd,Bold、Large,LargeBoldのうちから選択し、Addボタンを押します。



 組み込み中は画面左上に文字が表示されます。



 このようにひらがなが置き換えられました。
 


■4.ご注意

 ・本プログラムの著作権はSimple-Palmが保有します。
 ・本プログラムはシェアウェアとなる予定です。
 ・本プログラムは無保証の製品です。本プログラムをお使いになった、もしくは使えなかったことにより発生した損害は一切保証いたしません。
 ・本ソフトウェアを雑誌などで紹介する場合は事前・事後にかかわらずご連絡をいただけると幸いです。(強制するものではありません)
 ・本ソフトウェアのリバースエンジニアリングを禁止します。

(c)2001 Simple-Palm
by Hacker Dude-san 山田 達司
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e-mail: yamada@simple-palm.com

Special thanks to Kazuya Anino for the wonderful icon.